スンリのイタズラなKiss 26
「はい、ペクです。」
子供たちは学校や保育園に行き、家の中はスンジョとハニとグミとミアの4人が話をしながらお茶を飲んでいた。
4人で話というより、スンジョはハニと並んで本を読み、女性3人は他愛もない話をしていた。
そんな時に、固定電話が鳴った。
「ソラ・・・・・・ああワン・ソラちゃんね。」
ソラの名前を聞くと、ハニはビクッと身体を硬直させる。
突然家に訪問してきたソラに驚き、複雑な思いがあって部屋に閉じ籠って泣いた時にスンジョに言われた。
『昔の事は忘れろ』
時代は変わってスンハが母親になってスンリは大学生になった。
それにヘラはワン・ギョンスと結婚して、何もハニが気にするような事は一つもない。
子供たちは子供たちで楽しく過ごせばいいだろう。
いつまでもくよくよする事はハニには似合わないとスンジョに言われた。
「家来て正式に挨拶がしたい?今、スンジョとハニちゃんの予定を聞くから、ちょっと待ってね。」
電話に出たグミは、受話器を置いてスンジョとハニの方に駈け出していた。
「本日の予定は?この間スンリと一緒に家に来て、突然の告白をしたでしょその時に、スンリにみごとに振られた女の子よ。振られたのに挨拶に来たいなんて何かあったのかしら・・・それでも来るなんて、ハニちゃんに似ているわね。なんだか昔のハニちゃんとスンジョを見ているみたいよ。」
ハニはスンジョに言われたが、ヘラとは普通に話をしたりはしているが、スンジョに似たスンリがヘラとそっくりなソラと付き合うのが嫌だった。
「オレは今日は講義もないし予約患者もいないから病棟の方にいる。」
「私はスンジョ君と一緒にお昼過ぎに病院に行きます。」
「そう・・・・・・ソラちゃん、お昼過ぎに病院に行くって言っていたから多分1時くらいにそっちに行っていると思うわ。」
ソラからの電話を切ったグミがスンジョとハニの方を向いて、ソラからの言葉を伝えた。
「大事な話があるから、会いたいんですって。これがソラちゃんの携帯番号よ。病院に着いたら連絡してほしいって。」
ハニはまるで鬼でも見るような目付きで、グミが書いた携帯番号を睨んでいた。
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