スンリのイタズラなKiss 27
忘れなければ・・・・・・
一度見ただけで、スンジョ君はソラはいい子だと言っていた。
それは自分と似ているヘラの子供だから?
それとも、スンジョ君は本当はヘラの事を忘れられないのだろうか?
「ヘラがどうかしたのか?」
また私は声を出していたのだろうか?
「だって、この間ソラはいい子だって・・・・・」
「いい子だから、お袋もあんなに楽しそうにソラが来るのを待っているんじゃないのか?」
ソラから電話が掛ってから、グミはソラが来た時に食べるためのお菓子を作り始めていた。
「それに、ハニが好きじゃなかったら7人もの子供が出来るか?」
「ちょ・・・・ちょ・・・・・ちょ・・・ちょっと!恥ずかしいじゃないの。」
「その恥かしい事をしたのはオレとハニだぞ・・・・・おっと・・・」
手を挙げてスンジョに向かって来たハニをからかうスンジョを見て、グミはニヤニヤとしていた。
そう、いつものままならこの後はスンジョのハニをからかうキス・・・・・・・・ほぅらしたわよ。
あたり前のようにスンジョの行動が見えてグミは楽しかった。
「ただいま・・・・・・ソラも一緒に来た。」
ぶっきら棒に言うスンリの声の方を見ると、スンリの後ろからひょこっとソラが顔を出した。
「お邪魔しまぁーす。」
顔はヘラに似ているが、どうやらその誰にも区別なく笑い顔を向ける所は父親のギョンス先輩と似ていた。
スンジョは昔の経緯など忘れたかのように、ソラと握手をして話をしているが、ハニはスンジョの表情を見て、また自分の大切な息子の彼女をライバル視するように睨んでいた。
「ハニ・・・ハニ・・・・ほら、ソラに挨拶を・・・・・」
「よ・・・・・よ・・・・よくもいらっしゃった・・・・」
その場にいたソラばかりじゃなく、スンリもスンジョもグミもそしてミアも思わず声が出てしまった。
「えっ?」
「ああ・・・・ごめんなさい。ようこそと言わないといけないのに間違えて・・・・・・・ハ・・ハハハ。」
何とか自分が言い間違えた事を言ったが、ソラはソラで自分はスンリの母に歓迎されていないと思い込んでしまった。
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