スンジョの戸惑い 73
スンジョ君、バスに乗ってからは、ずっと不機嫌そうに目を閉じて眠っているのかいないのか・・・・
ハァー、ため息しか出ない・・・・・
ハニはスンジョが自分の壊れたストラップと同じように、半分に折った時の事を思い出した。
フフフ・・・・・・フフフ・・・・・・ 一人で笑っていると、前の座席の1クラスの男子が背もたれ越しに聞いて来た。
「おい!オ・ハニ、お前とペク・スンジョってどんな関係なんだ?」 「どんな関係って・・・」 「ハニがオレを好きで、オレがハニを好きだ・・・・それでいいか?」 言い終るとスンジョはその1クラスの男子の顔を、ジロリと睨んだ。 その男子はスンジョのその態度で、それ以上聞いてはいけないことだと察知して、黙って座席に座った。
「スンジョ君!」
ハニはスンジョが言ったことが嬉しくて抱きついた。
「おい!あまりくっつくなよ!!」
「どうして?嬉しいんだもの・・・・スンジョ君が私の事を好きだって言ってくれたから。」
「 ハニはさらにスンジョに抱きついた。 「ハニ、それ以上くっ付いて来たら、お前のない胸が更にないって確信するだけだ。」
スンジョはニヤッと笑った。
「酷い・・・・・・・」
スンジョはハニのコロコロと変わる顔を見てまた笑った・・・・・・が、
_____バシッ!!
「いったいなぁ!なんで叩くんだよ。本当の事だろう。」
「だって・・・スンジョ君が私の気にしていることを言うんだもの。」
「お前のその怒った顔が好きだから言っただけだよ。さあこっちに来いよ。」
スンジョはハニに腕を回して、自分の方に引き寄せた。
「誰かに見られるよ・・・・・・」
「見ないよ。みんなオレが怖いから聞きたいことがあっても聞かないからな。」
スンジョとハニは到着地である学校まで、二人仲良く並んで座り眠った。
ハニは眠っていたが、スンジョは家に帰って確かめることを頭の中でまとめていた。
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