スンジョの戸惑い 76
「全部消すことないじゃないの・・・・・・ウンジョの写真も有ったのよ。」
「知るか!そんなこと。大体親がまだ高校生の子供『若いおばあちゃんになりたい』って、にそんなことを言うか?」
グミはいつも軽はずみなことを言ったりして、スンジョと喧嘩をしてしまう。
「別に今すぐにってわけじゃないけど・・・・・・」
「当たり前だ!」
「せめて・・・婚約という形だけでも・・・・・・・」
「もう!いい加減にしてくれ!オレはお袋のおもちゃじゃないんだ。小さい頃みたいに、自分の思うとおりになる人形じゃないからな。」
スンジョは怒りが治まらず、部屋のドアを思いっきりバタンと閉めた。
「ママ・・・・・・小さい頃って・・・・何かあったの?」
「ウンジョ・・・それはちょうっと今は言えないわ。」
グミは全く反省をする様子もなく、ニヤッと笑って机の引き出しからもう一つのメモリーカードを取り出した。
「おばさん・・それは・・・」
「お兄ちゃんのやることは大体判っているのよ。メモリーカードにコピーしていることは知らないみたいね、。それも一つじゃないわよ・・・ほら見てハニちゃんまだ三つあるの。全部で五つコピーしてるの・・・・ウンジョ・・・内緒よ。言ったらあなたの秘密をバラスからね。」
「言いません・・・・・だから言わないで・・・僕の秘密を・・・・・」
ウンジョの秘密は何なのかは知らないが、子供は親よりは上には立てない構図を見たようなドタバタ劇だった。
怒りが治まらないスンジョは、ベッドの上でいくつかの行動を思い返していた。
どこでグミが写真を撮ったのか。
ミナとジュリはどうやってグミからのバイトを受けたのか。
知りたいことはいくつも出てきたが、元をたどれば一つだけ。
グミの言いなりにした方がいいのか、自分の意見を貫いた方がいいのか、迷っていた。
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