スンジョの戸惑い 89

あのバカ!オレの名前を呼んでおいて、その隣のやつなんかと手を繋ぎやがって。

問題は何だったんだ?

<それでは問題と探し物が一致しているのか読み上げますね。1クラス・・・・担任の先生の携帯。ジオ先生!間違いないですか?7クラスは・・・・・先生方や親の見ている前でちょと言いにくいですね・・・・・・オ・ハニさん・・・・・ファーストキスの相手ですけど・・・・・彼で間違いないですか?」

ハニがオレと間違えて連れて行った奴は、飛び上がって驚いた。

「そ・・・・・・・そんな・・・・・・僕じゃないですよ。」

「えっ!違うんですか?・・・失格ですね。借り物がない時はそう言ってくださればまた違う問題を渡したのに・・・・・嘘はいけませんよ。」

ハニは全校生徒の前で、大恥を掻いた。

自分のクラスの席に戻る事も出来ずに、校舎裏に行き隠れていた。

スンジョは他の人に見つからないように、ハニの後を追って行き暫くの間、ハニのさっきの大恥を掻いた時の顔が可笑しくて、笑いを堪えるのが苦しかった。

「おい!ファーストキスはオレじゃなかったのか?」

オレの声にビックリしたハニは尻餅を着いた。

「ス・・・・ス・・・・・・」

「がっかりだな、オレはてっきりハニはオレが好きで、オレがハニの最初のキスの相手だと思っていたのにな。」

そんなことを言わなくても判っていた。

ハニはオレ以外の男とキスなんてしないと。

首をただ横に振るだけのハニ。

声も出せないくらいに恥ずかしくて、全校生徒の前で間違えてショックを受けたんだろうな。

誰もここに来ない事を確認して、オレはハニが尻餅を着いている傍に行き、そっとハニの唇に自分の唇を重ねた。

重なっている間、直ぐ近くを人が通ったが、茂みの中に隠れるようにしてハニから離れなかった。

ハニー's Room

スンジョだけしか好きになれないハニと、ハニの前でしか本当の自分になれないスンジョの物語は、永遠の私達の夢恋物語

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