スンジョの戸惑い 125

「Guu~~~~~ 」

スンジョがハニの肩を抱きよせて、そっと顔が近づいた時に可愛らしいよりかなり大きな音が、ハニの方から聞こえて来た。

「なんだよ、折角いい感じでキスをしようと思ったのに・・・・本当にお前は空気が読めないやつだ。」

「ゴメン・・・・・・スンジョ君が助けてくれてホッとしたみたい。お腹が空いちゃった。」

呆れた顔でスンジョはハニから少し身体を離し、飲み物と一緒に持って来たバスケットを開けた。

「ほら!さっきついでに持って来た。」

早朝からグミが作っていたサンドイッチとスナックがバスケットの中に入っていた。

「美味しそう・・・・・いただきます。」

言うが早いか・・・・・ハニは既にいくつかのサンドイッチをほおばっていた。

「あんまり食うと、午後から泳ぐ時に気持ちが悪くなるぞ。」

食べれば眠くなる・・・・

ハニはそれに加えてお腹が一杯になって来たら眠くなって来た。

大きな欠伸を一つ二つしたかと思うと、すぐにウツラウツラとして来た。

「いいよ眠れよ、オレも疲れたから少し休むから。」

スンジョはそう言ってゴロンと砂浜に寝ころんだ。

ハニもそれにつられて、同じように砂浜に寝転ぶと、目を瞑ったスンジョの横顔をウットリしながら眺めているうちに知らないうちに眠りの世界に引き込まれて行った。

ハニは顔に眩しさを感じて目を開けると、スンジョは傾きかけている太陽を、考え事をしながら見ていた。

「起きてたの?私ったら寝すぎちゃったんだね。」

「そうだな・・・・・もう泳ぎの練習は無理だな。波も出て来たから。」

起き上がったハニの顔を見て、スンジョはクスッと笑った。

「お前の鼻・・・・日に焼けて赤くなってる。」

「え~日焼け止めを塗ったのにぃ~。」

「鼻が低くなくて良かったな。」

ピンとハニの鼻を指ではじくと、またスンジョは沈む太陽の方を眺めた。

「何を考えているの?」

「ん?もういい加減に親父に話さないとまずいなと思ったんだ。医学部に行きたいって。誘われているんだ、パランの医学部に来てほしいって。」

その時二人の後ろでサクッと砂を踏む音が聞こえた。

その音に振り向くと、そこにスンジョの父スチャンが立っていた。

「スンジョ・・・・お前・・・医学部に行きたいのか?」

ハニー's Room

スンジョだけしか好きになれないハニと、ハニの前でしか本当の自分になれないスンジョの物語は、永遠の私達の夢恋物語

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