スンジョの戸惑い 129

「気が付かないよ・・・・わかんない・・・・・・」

すぐそばにあればあるほど近すぎて判らないかもしれない。

「ハニは何をしている時が一番楽しいんだ?」

「スンジョ君といる時!!」

幼い子供がパパとママのどちらが好きかと聞かれた時と同じくらいのスピードで即答した。

オレにとって、ハニが即答した事は口元が緩むくらいに嬉しいが、ちょっとその答えはガキ過ぎないか?

「それは有り難いが、他に何かないか?」

「う~~ん、ミナたちとスィーツの食べ放題に行く時でしょ?おばさんの作ったご飯を食べている時でしょ?・・・・それから・・・・・・」

オレはそんな程度なのか?

ケーキやらお袋の作った食事と同じレベルか・・・・・・

「じゃあ・・・・話は変える、どんな事なら自分で出来るんだ?」

「スンジョ君を追いかける事!」

他にはないのかと思うくらいに、オレしか眼中にないのか?

「お前・・・・すごくいい力を持っているのに、どうして気が付かないんだよ。オレに出来てお前に出来ないものは多すぎるが、お前に出来てオレが出来ないものがあるだろう。」

「ある・・・・・・スンジョ君だけをすごく好きな事。」

当たり前と言えば当たり前だな。

いくらオレでも自分自身を、好きだなんて思った事がない。

「オレに出来なくてお前に出来る事、教えてやろうか?」

コクンコクンとハニは頷いた。

「邪心もなく下心もなく、人を思いやり温かい笑顔で傷ついた心を癒し、ただ一つの高い山に向かって自分を信じて真っ直ぐに進む事。」

まるで言っている意味が解らないような顔をするなよ。

お前の事をオレは言ったんだぞ。

「な・・・なに?写真が舌心もなく、人を重い槍で合った貝笑顔で傷ついた心を嫌し・・・・・なんかの呪文みたい。」

羨ましいよ・・・・・お前が。

よくそんな風に考えが向かうものだ。

そんな事を思うならお前はもっと勉強もできるはずなのに、理解不能だよお前の頭の中は。

「まっ・・いいか・・・・オレが今度はお前が夢を見つけられるように考えるよ。」

ハニが自分の進むべき路を見つけるのに、そんなに長い時間が掛かることはない・・・はずだ。

ハニがハニらしくオレのそばにいれば、いつかお前も自分の進むべき路を見つける事が出来るから。

夢は貰うものでもないし人にあげるものでもないのだから。

今もそうしてオレのそばで、休む間もなく動いている口が、夢を見つけた事を話してくれる。

そんな日の学校帰りに、ハニとスンジョは人生を変えるかもしれないシュチュエーションと遭遇した。

ハニー's Room

スンジョだけしか好きになれないハニと、ハニの前でしか本当の自分になれないスンジョの物語は、永遠の私達の夢恋物語

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