ハニの戸惑い 30
スンジョの殆どというか無い体臭にも吐き気をもよおしてしまうため、スンジョと検一緒に検診に行く事も出来なくなってしまった。
<お袋、余計な事を言うなよ。>
「そんなの判らないわ、パク先生とはお付き合いも長いし・・・・・・色々とお話がしたくて・・じゃあ行って来るわね。」
おばさんからスマホを受け取って、スマホ越しにスンジョ君に挨拶。
何だか、スンジョ君が可哀想で。
「スンジョ君・・・・・行って来ます。」
<気を付けて・・・・お袋が暴走しないように、見張るんだぞ。>
「うん・・・・ゴメンね、スンジョ君・・・・」
<気にするな。悪阻はそう長くは続かないから、スマホ越しでもハニと話が出来るだけで十分だよ。結婚式は・・・・・悪阻が治まってから、また改めて考えよう。>
楽しみにしていた二人だけ小さな教会での結婚式。
こんな事を予感していたのかなぁ・・・・・悪阻が治まる頃にはお腹も大きくなるし、ドレスをお腹に負担が掛らないものにして良かったというか・・・・・
あぁ・・・スンジョ君とキスも出来ないよ。
「どうしたの?具合でも悪いのかしら?」
「大丈夫ですおばさん。」
「ねぇ・・・スンジョが傍に寄れない間に、式場を探さない?」
ギクッとしたのが、バレていないよね。
「おばさんね、ハニちゃんを嫁としてではなく、実の娘のお嫁入りとして準備をしたいの。ギドンさんにも申し訳ないし、亡くなったハニちゃんのお母様にも、赤ちゃんが出来たのにお式を挙げないなんて申し訳なくて・・・・」
スンジョ君に内緒で決めたりしたら、スンジョ君が傷つくよね。
おばさんの言いなりになる結婚式じゃなくて、自分たちで決めた結婚式を挙げたいのだから。
どうしよう・・・・・・
私はスンジョ君みたいに、上手におばさんのこのパワーから逃げることが出来ない。
「それとも・・・・・・・もしかして・・・・・・・」
「も・・・・・も・・しかしてって?」
グミはハニの焦った様子と、目がキョロキョロと落ち着かない表情に、目がキラリと光った。
「お兄ちゃんと・・・スンジョと二人だけで何かを隠していない?」
「ど・・・・ど・・・・どうして・・・・・・」
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