ハニの戸惑い 51

古い宿の名ばかりの大広間

誰もが二人の結婚を祝っていた。

両ソン先生も、グミの提案で結婚式をハニとスンジョと一緒に挙げた。

「食べてくれるか?ハニの為にオレの腕を最大限に使ったよ。」

「ジュング、ありがとう。でもね、お腹が大きくなって来たら、あまり食べられないの。」

ガッカリしながら、ジュングはハニの隣にいるスンジョの方を向いた。

「お前なんかに、食べさせたくないけど、捨てるよりはマシだ。」

口ではそう言っているが、ジュングなりの精一杯の言葉だ。

「ハニは男を見る目がないが、子供が出来ちゃったのなら仕方がないよな。完璧人間が、完璧じゃなかった訳だ。」

ジュングに何を言われても、スンジョの表情は変わらない。

「スンジョ君は、いつも完璧だよ。」

「完璧なものか!だったら、子供が出来んようにせんとな。まだ学生だし・・・・」

「悪いな。オレは計画通りに子供が出来たと思ったんだけどな。」

「そうだよ。スンジョ君は、百発百中だったんだから!」

ハニの力の入った声は、狭い大広間に響く程だった。

ハニらしいと言えばハニらしいが、口から出た言葉の恥ずかしさもほんの数分だけで終わった。

キィッとドアが開いてそちらを見ると、元1クラスの生徒たちが、7クラスの人たちのパワーに圧倒しながら顔を出した。

「まぁまぁ、来てくれたのね。どうぞ入ってくださいな。」

7クラスの睨むような視線に、頭を下げながら1クラスの生徒たちが両ソン先生の前まで歩いて行った。

「先生、結婚おめでとうございます。遅れて申し訳ありません。」

遅れて来た事を詫びながら挨拶をして、スンジョとハニの方に移動して来た。

「道が判りにくくて途中で迷った事は言い訳にはならないけど、お祝いの席に遅れてゴメン。女子たちは、スンジョのファンが多いから、頑張って説得をしたが来られないって・・・・男たちだけで来た。何人かは海外の大学だから、連絡が間に合わなかった。」

スンジョとハニは、それでも1クラスの生徒たちが来てくれた事が嬉しかった。

ハニー's Room

スンジョだけしか好きになれないハニと、ハニの前でしか本当の自分になれないスンジョの物語は、永遠の私達の夢恋物語

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