小さなライバル達(スンハ) 16
スンジョとハニの三人目の小さな小さな天使は、スンミと言う名前を家族に付けて貰って、1ヶ月の病院生活から家族の待つペク家に戻る事になった。
「誰よ!よりによって可愛い我が子の退院の日に雨を降らしたのは!大雨どころか、台風が来るなんて、信じられない!!」
プリプリとしながらハニは、スンミの退院仕度をしていた。
「私は、晴れ女よ。重要な行事はいつも晴れていたのに!」
淡々とにもつをカートに乗せているスンジョの方を睨み付けた。
「オレか?」
「そうよ!だってスンジョ君は、冷血な人何だから!」
スンジョは呆れた顔をして鼻であしらった。
「馬鹿馬鹿しい、大体この時期は台風が来るのが普通だろう。先週からの天気図を見れば気圧と高気圧が・・・・」
「スンジョ!あなたが悪いのよ。」
「だから、なんでオレが悪いんだ?」
「天才なら、子供が産まれる時期を計算しなさいよ。ねぇ、ハニちゃん!!」
グミ迄そこに加われば、ハニは力強い仲間が出来たと言わんばかりに、満面の笑顔でスンジョにアッカンベーをした。
「バカらしい!」
「そうよ、私はバカだからバカらしくていいの。でもスンジョ君が・・・・」
荷物を持ち上げて病室を出ようとした時に、ハニに耳打ちをした。
「子供は、オレだけじゃあ出来ないけどな。オレが雨男で迷惑なら、お前はオレを刺激のある生活を保証した人間だろ?台風を呼ぶなんて刺激的じゃぁないか?」
赤い顔をしたハニに、スンジョはニヤッと笑った。
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