小さなライバル達(スンハ) 23
何だか最近のスンジョ君は・・・・可笑しい。
スンミが産まれてから、あまりにも優しい顔で私の方を見ているし、いつもムスッとした顔ではなくて、笑顔なんだよね・・・・
ミナやジュリ達と、子供の話や旦那の話をしようと月一で集まった時に、私から気になっていた事を話した。
スンハやスンリの時は、二人とも連れて行ってたのに、スンミが産まれてからは自分が見ているから、のんびりして来いと言う。
特に最近は、スンミも動きが活発になって来たから、仕事の疲れをとって欲しいから気になるけど・・・・・
「それは、怪しいね。」
「怪しい?」
私とミナは、ジュリの言葉に飲んでいたジュースのストローを口から離した。
「アイツ・・・ペク・スン・・・ハニ・・あんたの旦那は、高校の時はあんたに冷たかったじゃない。」
「それはね・・・でも今はすごく優しいよ。」
ハニは何時もスンジョの話をする時は、うっとりした目で話す。
「優しいのには理由(わけ)がある?ってこと?ジュリ。」
ハニはミナとジュリの話に、急に不安な思いが芽生えてきた。
「変な趣味はなかった?旦那に・・・」
「変な趣味って?」
「その・・・・・他の男と比べて、アッチの時に無理な事をさせられたり・・・・とか・・・」
ハニは一瞬何を言っているのか分からなかったが、ミナとジュリがクスクス笑っている事に気がついた。
「他の男と比べてなんて・・・私は後にも先にもスンジョ君しか知らないから。」
思った以上にハニの声が大きかったのか、カフェの中にいた他の客に注目を浴びてしまった。
三人は頭を付き合わせて声を潜めて話した。
「ハニの旦那には、子供に言えない黒い過去があるじゃない。」
ジュリの言葉にハニの不安な思いはさらに大きくなった。
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