スンリのイタズラなKiss 35
マザコンか・・・・・・
スンリみたいにママ大好きな男の子は沢山いるけど、スンリみたいにただママが好きなのじゃなくて、ママのいい所が何なのか知っている男の子って、そんなにいないわよね。
少しだけ私は知っているけど、言わない方がいいよね。
スンリの両親とうちの両親に、昔何か有ったって言うのは違うって。
スンリの両親とうちのママの3人の問題だって知ったら、スンリはきっと私の事を好きになってくれないわよね。
でも・・・・・・・綺麗な寝顔・・・・・誰もいないし・・・・・・しちゃおっかな?
ニキビも無くて、すべすべの肌は女の子みたい。
スンリの両親は白くて綺麗な肌をしているから羨ましい、うちの両親はパパもそうだけど、ママもパパのテニスに付き合って出かけるから、日に焼けて色が黒いし・・・・・そんな所が私は似ちゃったのかな?
「スンリ・・・・・・スンリ・・・・・」
「う・・・・・ん・・・・・・寝かせて・・・・・・」
「起きないみたい・・・・・・・・・」
ソラはスンリが起きそうにないのと、周囲(まわり)に誰もいないのを確認して、そっとスンリの口にキスをした。
「私たち、いつまでもこんな風に私の片想いの付き合いになるのかなぁ。何でも言える私でも、こんなに胸がドキドキするくらいにスンリの事が本当に好きなのに、スンリは私のこの気持ちは判ってくれないのかな。」
ソラは父のあまりにも母を崇拝している様子をいつもおかしくて仕方がないと言う思いで見ていた。
数日前に、何気なくスンリの両親と自分の両親との昔の出来事を聞き出していた。
「いいか?絶対に誰にも言わないでくれよ。特にママにはパパから聞いたと言うんじゃない。もしそれが判ったら、パパはママに捨てられるから。」
ママがパパを捨てるわけがない事は、私には判っていた。
だって、パパに意地悪を言ったりきつい事を言っても、ママはパパを頼っているから。
「昔な、ママの事はパパの片想いだったんだ。」
そんな事は知っている。
いつもパパはお酒を飲むとそう言って、ママに「捨てないでくれよ」と言って泣いて抱き付いていたから。
「我がユン家の偉大なるおじい様の力は本当に偉大だ。」
判ってるって。
「ハンダイは昔、倒産の危機にあったんだ。それを救ったのは何と我が愛しの妻ユン・ヘラがそれを救った。」
パパは時々・・・ううん、よくおかしな事を言うって判っているけど、ママが絡んだ時は特におかしくなる。
「だからなんなのよ、昔の出来事って。」
「ソラのママと、ほらクリスマスパーティで会った、パパのテニス部の後輩のペク・スンジョと見合いをしたんだよ。」
意外な事を聞いて私は驚いたけど、その後にスンリの家に行った時、スンリの両親の仲がいい様子を見て、パパの勝手な思い込みだと思った」。
だって、うちのパパとママもすごく仲がいいのだから、きっとパパの中では見合いの席からママを奪って逃げたという設定になっているのだから。
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