スンスクの春恋(スンスク) 5

僕・・・・・先生の事が好きだ。

だけど、こんな気持ち誰にも言えない。

先生は僕よりも4歳も年上で、それに僕はまだ高校生。

もし、僕が先生の事を好きだと言ったら・・・・・誰も信じられないだろうな。

ただ憧れているだけの好きではなく、先生をずっと守って行きたいほど好きだとういう事を。

姉さんがインスン兄さんを好きになった時はどんな感じだったのだろうか?

兄さんがソラさんを好きになった時はどんなふうに思ったのだろうか?

「スンスク?どうしたの?」

「お母さん、何でもありません。」

お母さんの笑顔は本当に素敵だ。

特にお父さんと話をしている時や姿を見ている時は、温かくてお父さんを見守っているみたいだ。

この二人を見ていていつも思う。

二人の顔に僕はどこも似ていない。

背が高くて綺麗な顔のお父さん。

50歳になっても他の友達のお父さんの様にお腹が出たりしていなくて、いつも男の僕から見ても素敵な人だ。

お母さんは、いつも高校生の女の子のような笑顔でお父さんの事を見ている。

素直にお父さんの事が大好きと、人前でも言えるお母さんのお父さんへの思いは本当に素敵だ。

僕はと言えば、この家の誰にも似ていない。

活動的なグミおばあちゃんと姉さんはよく似ていて、お父さんが姉さんの事を『グミ二世』と言っている。

兄さんは・・・・・外見はお父さんにそっくりで、心の優しいところはお母さんに似ている。

スンミは・・・・身体が弱いけど頑張り屋で、外見はお母さんにそっくりで・・・・・・おかあさんの母親、つまり母方の祖母にもよく似ているらしい。

弟のスンギ・・・・・・顔も考えも何もかもお母さんによく似ている。

勉強はあまりできないけど、頑張り屋だ。

双子のスングとスアは、二人の顔は全然似ていない。二卵性だからだけど、不思議だ・・・・・・・

まだ小さいから内面は判らないが、お父さんとお母さんの子供の頃はこんな感じだったのかなと思うほど、外見は両親それぞれに似ている。

僕だけ似ていない、誰にも・・・・

ククスのおじいちゃんにも似ていない。

スチャンおじいちゃんに、体型は似ているけど・・・・・・若い頃の写真を見ると、ウンジョおじさんと似ていた。

「スンスク、どうかしたのか?さっきからアッパの顔とオンマの顔を見比べて。」

「すみません、お父さん。いつまでも新婚みたいにラブラブですね。」

スンジョはハニと顔を見合わせて、クスッと笑った。

「ゃ・・やぁね・・・・この子ったら。ほらアッパの髪の毛を見てよ。白い物があるでしょ?」

「おいおい、ハニお前は染めているから判らないが、何本か白い髪の毛があるぞ。」

「まっ!スンジョ君の所為で苦労しているから。」

「頭を使わないから、白髪がハニの場合出来るんだ。」

この二人は、子供の前でこんな言い方をしあっても、その後にお父さんがおかあさんの頬やおでこにキスをする。

「そう言えば、そろそろ進路を決める時期だけど、スンスクはどうするんだ?」

「スンスクならテハン大の医学部でも余裕よね。」

お父さんはきっと僕にも医学の路に進んでほしいと思っているんだろうな。

「それとも、アッパやスンハやスンリと同じようにパランの医学部?」

「ハニ、進路はお前が決めるわけじゃない、スンスクが何も言いだせないだろう。スンスク、オンマの言った事を気にしないで、正直に話してみなさい。」

お父さんは僕が家族の中でも、話す事が苦手な事を知っている。

「教育者になりたいです。」

ハニー's Room

スンジョだけしか好きになれないハニと、ハニの前でしか本当の自分になれないスンジョの物語は、永遠の私達の夢恋物語

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