スンスクの春恋(スンスク) 11

「お父さんは何も手を貸さないからな。」

その言葉で、スンジョがスンスクとミラの結婚を認めた。

それはまだスンスクの両親が認めただけで、ミラの両親にはまだ何も言っていなかった。

書斎で大きな物音がしてから、しばらく言い争っている声がリビングまで聞こえていた。

「スンリ、大丈夫かしら・・・・スンスク。」

「どうだろう・・・・親父が怒るのなんて見た事がないからな。それに、スンスクの奴・・・・・・いつの間に彼女と結婚したいと思ったんだろう。」

「スンリ、知っているの?スンスクの好きな人」

「まぁな。ところでスンミは彼氏はいるのか?」

「ナ・イ・ショ!」

「いるの?いるんでしょ!」

「フフ・・・・」

スンミは食べ終わったデザートの皿を片付ける為に、ダイニングの椅子から立ち上がった。

スンミは身体が弱く、高校を卒業後は女子大に通いながら幼いころから通っていたバレエスクールで後輩を指導している。

今は、ドクターストップで踊る事が出来ないが、毎日楽しそうにスクールで指導している。

「あら?スンスクとハニちゃんが出て来たわ。」

リビングで書斎の様子を気にしていたグミとスンリとスンミとミアとウジョンは、心配そうに二人を見ていた。

「お母さん・・・・・スンジョ君と話し合って、スンスクの結婚を許可しました。まだ、色々と話す事がありますけど、若いスンスクとミラさんを見守ってください。」

取り合えず、自分の両親に許しをもらったスンスクは、幸せそうに微笑んでいた。

「おばあちゃん、兄さんにスンミ姉さん・・・ミアおばさんとウジョン・・・相手の女性は病気を抱えています。僕が彼女を支えて行く事に協力してください。出来る限り自分でやって行こうと思いますが、まだ社会に出ていない僕達を見守ってください。」

「おばあちゃんがスンスクの結婚しようとする人のお世話をするわね。」

「お母さん、こう見えても私は看護師です。患者の事は任せてください。スンスクの結婚をスンジョ君に認めるように話をしたのは私です。今まで、母として何もしてあげられなかったので、出来れば私がスンスクの母としてお嫁さんの事をお母さんが私にしてくださったように、助けて行きますので、お母さんはご自分の趣味を楽しんでください。」

「ハニちゃん・・・・・・」

スンスクの結婚を喜ぶ家族とは反対に、スンジョはこれから先の事を心配していた。

ハニー's Room

スンジョだけしか好きになれないハニと、ハニの前でしか本当の自分になれないスンジョの物語は、永遠の私達の夢恋物語

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