スンスクの春恋(スンスク) 47
「ハニちゃん・・・・スンスク達に病院で会わなかった?」
「会いませんでした。私、スングとスアの事で帰りにパラン小学校に行っていたので。」
「そう・・・・・・」
「大丈夫ですよ。時間外の診察だから、ちょっと遅くなるなんてよくある事ですから。何かあれば、スンジョ君は今日は病院の方にいるし、スンハだって今日は日勤でまだ残っているはずです。スンリは・・・・ソラちゃんとデートだとか言っていたから会えないかもしれないですけど。」
昔とはどうでもいい事でも慌てていたのに、今では随分と変わってのんびりと家の片付けをしていた。
変わったと言うよりは、沢山の子供がいるのに一人の子供の事までは考えられない。
「ハニちゃん昔は、スンジョが帰宅するのが少しでも遅いと、外まで出て待っていたじゃないの。」
「それは・・・・・・」
「お母さん、お義姉さんは今でもお義兄さんが遅いと、そわそわとしているんですよ。」
「まっ!そうなの・・・・」
「ミア、言わない約束じゃないの。」
姑と嫁同士というより、全く知らない人から見たら仲の良い母と姉妹のように見えるだろう。
「お母さんとお義姉さん、帰って来ましたよ。」
三人は一緒に走って玄関まで、スンスクとミラを迎えに行った。
「「「お帰り・・・」」」
心配そうな顔ではあるが、ハニもグミも大人しいミアも何かを期待するような表情をしていた。
「お母さん、おばあちゃんにミアおばさん・・・・どうしたのですか?」
「「「スンハから聞いたわよ」」」
さすがにグミ二世のスンハ。
ミラにはパク先生からスンジョに伝わる事を云ったが、スンハにとって大事な弟と義理の妹のお目出度い事を我慢できなかったのだ。
「おめでとう、ミラ。良かったね、きっと赤ちゃんが生まれたらいい事があると思うよ。」
「お義母さん・・・・・」
「ねぇハニちゃん、パーティーはいつにしましょうか。」
「そうですね・・・まだ悪阻もないみたいだし・・・・・で、予定日はいつなの?」
ハニはミラとスンスクの顔を見ながら聞きたくて仕方がなかった。
「まだ、二か月に入ったばかりで・・・・」
二人は顔を見合わせて嬉しそうに微笑んだ。
「1月の終わりです。薬は服薬を中止になったので、自宅リハビリをするようにと言われました。」
若い二人が今までで一番幸せで綺麗な顔で見つめ合った。
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