スンギはミルクティー 46

意地っ張りなスンギ

 泣き虫なスンギ

 寂しがり屋のスンギ 


雨の中を5時間も待っていなくてよかったのに 違う、意地っ張りなのは私で、泣き虫なのも私・・・淋しがり屋なのも私。

 前回の別れた原因だって、私がちょっとだけ意地を張ったから。

 追いかけて来てくれたスンギを無視したのは私。 

今度も同じ間違いをするところだったの?

 チョ・ヨンダルと付き合ったのだって、スンギの嫌いなタイプの人だから。

 私がヨンダルと付き合っているのを知ったら、連れ戻しに来てくれると思っていた。

 無理をして女らしくしようと、髪の毛を伸ばして洋服も可愛らしい物に変えた。

 私と喧嘩をして後悔させようと思ってしたことだけど、スンギは私の所に来てくれなかった。 



派手な女の子と何人か付き合っているという噂を聞いて、農学部の方にスンギの様子を見に行ったこ

とがあった。

 髪の毛を金髪に近い色に染めて、タバコは前よりもよく吸うようになって・・・・・お酒も沢山飲ん

でいた。 

全然そんな姿は似合っていなかった。 


マリーはバス停のベンチに座っているスンギをようやく見つけた。

 「スンギ!」

 雨の音でマリーが自分の名前を呼ぶ声は聞こえていないのか、停まったバスに乗ろうとして立ち上が

った。

 運転手に何かを言われて、スンギは頭を下げてまたベンチに腰を掛けた。 

「スンギ!」

 もう一度ベンチに近づいてから声を掛けると、スンギはやっとマリーに気が付いた。 

「どうしたの?」 

「どうしたのって・・・・服が濡れているからバスには乗せられないって。」

 「そんなことじゃない・・唇の色が紫色・・・」 

「そうか、すごく今寒くて震えが止まらない。」 

「バカ・・・・意地っ張り・・・5時間も雨に濡れて待っているから・・」 

そっとスンギの額に掛る前髪を上げた時に触れた肌から、驚くほど冷え切っていることが伝わって来

る。


 「熱がある・・・家に来る?お風呂に入って温まったらきっと元気になる。お兄ちゃんの服を借りるから、迎えに来て貰えるまで休んでいたら?」

 断ろうと考える気持ちが出るよりも、とにかくスンギは熱い湯に入って芯まで冷えた身体を温めたか

った。

ハニー's Room

スンジョだけしか好きになれないハニと、ハニの前でしか本当の自分になれないスンジョの物語は、永遠の私達の夢恋物語

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