思わぬ同居人 81
ハニがオレに行ってくれたことが心強く、前向きに考えようと思う気持ちになった。
ひとまず親父の会社をうまく軌道に乗せる事が出来るまでは休学をする事にして手続きをした。
昨日コン室長に頼んでおいた社員たちに、書類のデータ化をする手伝いを依頼した。
会議室に会社のパソコンを持ち込み、5年前からの書類をデータ入力することを始めた。
親父の膨大な書類を手分けをして入力をすれば2~3日で終るだろう。
会社のことを何も知らない自分に、何も言わず手伝ってくれたことに感謝しながら、スンジョがデータを入力していると、室長が会議室に入って来た。
「スンジョさん・・・・よろしいですか?」
データ入力をしている社員にひと言伝えて、スンジョはコン室長と一緒に会議室を出た。
何かスンジョに言いにくいことがあるのか、室長は中々話し出そうとしなかった。
「言いにくい事ですか?」
「そう言うわけでは・・・・あの・・スンジョさんはお付き合いをしている女性とかはいらっしゃいますか?」
「付き合っている女性・・・・その事が仕事と何か関係があるのですか?」
「いや・・・チョッと、その・・・実は、昨日お会いされたオリエントコーポレーションのユン会長が、スンジョさんをとても褒めていらっしゃいました。それで、スンジョさんに特別にお付き合いしているがいらっしゃらないのでしたら、会長のご自慢の孫娘さんを紹介したいと。」
「スンジョさん・・・・よろしいですか?」
データ入力をしている社員にひと言伝えて、スンジョはコン室長と一緒に会議室を出た。
何かスンジョに言いにくいことがあるのか、室長は中々話し出そうとしなかった。
「言いにくい事ですか?」
「そう言うわけでは・・・・あの・・スンジョさんはお付き合いをしている女性とかはいらっしゃいますか?」
「付き合っている女性・・・・その事が仕事と何か関係があるのですか?」
「いや・・・チョッと、その・・・実は、昨日お会いされたオリエントコーポレーションのユン会長が、スンジョさんをとても褒めていらっしゃいました。それで、スンジョさんに特別にお付き合いしているがいらっしゃらないのでしたら、会長のご自慢の孫娘さんを紹介したいと。」
オレが会長の孫娘と見合いをすれば、融資額をこちらの願いどおりに出してくれると言う事だろう。
自分が軽蔑している部類の人間と同じになってしまう。
親父のいない今だからオレの一番軽蔑している種類の人間と同レベルに成り下がってしまっても、とにかく今の状況を改善しないといけない。
何も知らないで会議室でデータを入力している社員や、新しいゲームの開発に毎日頑張っている社員たちの為に、オレは最低の人間になろう。
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