スンジョの戸惑い 13
心配が的中した。
ハニは、お袋と同類だった。
2対4なのに2のパワーが圧倒的に強い。
ハニ・・・お前はオレと対するとしおらしいのに、よく動くな。口が・・・
止まらないグミとハニの会話。
「ギドン、リビングのソファーに移動しようか?」
食事が終わればダイニングにいつまでいても仕方がない。
男4人は、リビングに移動した。
「ママ、コーヒーを入れてくれるかな?」
「スンジョ君、悪いな。親子で居候になって。」
「いえ、気にしなくても良いですよ。」
一応はそう言っておかないとな。
「スチャンも安心だな、跡取り息子がいるから。」
「まあ、そうだがな。大学を出て何年かアメリカにでも留学して勉強してからだな、会社に入れるのも。そうしているうちに入隊になるだろうからな。」
嬉しそうに話す親父の顔を見ると目があった。
小さい頃から跡を継ぐのが当たり前に、思っていたけど何かしっくりいかない。
「お待たせぇ。」
生き生きとしてお袋がハニと一緒に、コーヒーとお菓子や果物を運んで来た。
「何時もとちがうのか?このコーヒー。」
お袋がハニを自分の方に寄せて嬉しそうに話した。
「一緒よぉ。ハニちゃんが淹れたの。飲んでみて。」
お袋の視線が不気味にオレに注がれる。
「上手い・・・酸味もなく香りもいい。」
二口目を飲みかけた時、
「ギドンさん、再婚はなさらないの?」
「ハニを独り立ちさせるまでは、家内が亡くなってからずっとそう思って来たから・・・」
パンッ!!!
「お兄ちゃん!ハニちゃんと、結婚しなさいよ!」
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